素で間違えているらしい人の方が実際ずっと多いのですが、敢えてこの文字を当てている文章も非常によく見かける「損得勘定」の“誤楽変換”。
(ただし、あくまで従来からの「四字熟語」として使われるものを指し、「損得の感情」を短縮しているだけである場合誤りとは言い切れない)
最初に耳でこの言葉を聞いて「損得感情」と脳内変換してしまうと、その語感の自然さからそのまま“確定”してしまう可能性がありますが、目で「損得勘定」であると覚えた場合、その後「損得感情」を一つの表現として使えるようになるのだと思います。
実際検索結果には、それぞれに意味の違いを持たせて書かれた「損得勘定(感情)論」とでもいうべき興味深い文章がたくさんありました(⇒●)。
■これらの検索結果からイメージされる使い分け
「損得勘定」: おもに金銭面でのビジネスライクな損得の判断。
「損得感情」: おもに人間関係の精神的な結びつきの度合いによって変わる損得の判断。打算的な気持ち。
公的度合いの強い文章に何の説明もなく「損得感情」を使っても「損得勘定」を連想されて誤りと認識されるのがおちですが、今後の“普及”の度合いによって将来の国語辞典に両者が併記される日がもしかしたら来るのでしょうか。

