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軽く号泣

(気になる言葉シリーズ)

近頃たまによく見かけるこの表現。
特に矛盾を感じることもなく普通に使う人が増えてきているような気がします。

[検索例]

  • 一生懸命に生きようとする姿に軽く号泣
  • 誰かが感極まったせいで、こっちまで軽く号泣した
  • まあ、軽く号泣しただけなんですけどねetc……

「軽く号泣」を知る為のYahoo!検索。(本日現在 約86件)

号泣といえば「大声をあげて泣くこと」ですから普通に考えたら「軽い号泣」なんて有り得ないのですが、意外なほど自然に使われています。
これって最近のテレビの影響が大きいと思うんです。

「アイドル○○突然の号泣!」
「主演女優○○が舞台挨拶でおもわず号泣!」

などの煽り文句に釣られて実際にテレビを見てみれば、別に声を上げて泣いているわけでもない、ほんのちょっと涙が流れたかどうかぐらいの程度の泣き方でしかなかったりします。
そういうのを何度も見せられれば、「号泣」というのを単に「涙が出る」ぐらいの意味にとらえて実際そう認識してしまう人も出てくるんじゃないでしょうか。

同じような疑問を抱いている人はやはり多いようです。
■強い言葉が気にかかる(駄) : 発言小町 : 大手小町 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/komachi/reader/200605/2006051900074.htm
■徒然なる記:使用上の注意 - livedoor Blog(ブログ)
http://blog.livedoor.jp/mononofucafe/archives/50461349.html

最後にこの表現に正当性を考えてみたのですが、「(意に反して)簡単に号泣させられてしまった」という意味で使っているのだとすれば、この表現も場合によってはアリかも知れません。

「この映画を見て軽く号泣してしまいました」⇒「この映画を見て(本人は全く泣く気はなかったのだけれど)簡単に大泣きさせられてしまいました」というような意味合いで。

いずれにしても読む側からしてみればとても違和感がある表現に違いはないので、軽く使っちゃいけないと思う今日この頃なのでした。

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