元々「じぜんのさく」に当てはまる漢字は「次善の策」しかないはずなんですが、「事前」でも文脈によっては普通に意味は通るし、でもやっぱり違和感があるし。
そんな風に思いながらどうこのエントリーを書こうか迷っていたところ、検索結果の中に某掲示板でのこの言葉についてのやりとりを偶然見つけ、それが私の言いたかったことにジャストフィットしておりましたので、今回その部分を引用します。
「ジゼンノサク」っていったら、「次善の策」しかねえんだよ。もともと「策」のまえの「じぜん」は次善だったんだが
まあある意味誤用というか、意味も通るし読みも同じなので「事前」を使う人も
増えたっていうだけで、「じぜんのさく」を漢字で書けっていうテストで「事前」って
書いたら今のところは点はもらえんよ。事前の策でも意味は通じるからいいと思う・・・が、
正しい日本語の慣用句としては認められない。造語ってヤツだな。(2chゲーム板2002年7月の書き込みより)
うん、そうだそうだと思いながら読みました。
用法的に正しいかどうかは別にして、公的な文書になればなるほどその中で使うと違和感を持たれる割合も多くなり、できれば使用を避けたい言葉と言えるんじゃないでしょうか。
[検索例]
- 災害に対する事前の策として防災対策投資の必要性が認識され始めている
- 発生後の対応が難しいなら、事前の策を考えるべきだろう。
- 何事においても事前の策、予防が肝腎です。etc……
検索結果を見ると、実際文字通りの「“事前”の策」の意味で使っている人の方がずっと多くて、「次善の策」の変換ミスと思われる用法はむしろ少ないかもしれません。
じ‐ぜん【次善】:最善とはいえないが、それに次ぐものであること。「―を選ぶ」「―の策」
じ‐ぜん【事前】:事の起こる前。事を行う前。「―に話し合う」⇔事後。
(by Yahoo!辞書)
「事前の策」を知る為のgoogle検索。(本日現在 約 8,910 件)
「慈善の策」までいっちゃうと、さすがにちょっとどうかと思います。(本日現在 実質 19件)
【関連エントリー】:不足の事態

