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faint memory 07 アーカイブ

2004年11月20日

「ちなみみ」

なんか語感がかわいらしいですが、「ちなみに(因みに)」の誤りです。

私自身これまでほとんどネット上でも目にした事はなかったのですが検索してみるとかなりの数です(本日現在約4680件)。

それらの多くは単純なタイプミス(ローマ字入力の場合「に」を打つ時に「N」とその隣の「M」とを打ち間違えたもの)だと考えられますが、中には「ちなみみに」という表現も多く見られ、これは「ちなみみ」+「に」であり「ちなみみ」という言葉があるという前提がなければなかなかできない表現(間違い方)じゃないかと思います。

(例)
・ちなみみにこちらは○○県です
・ちなみみにアドレスここです
・ちなみみに性格はおっとりです

いずれにしてもこの語感ゆえ、これ一つで文章全体が一気に幼稚化してしまうおそれもあるので十分な注意が必要です。

「ちなみみ」を知る為のgoogle検索。

参考:「ちなみみに

2004年11月21日

「即席をたどる」

「足跡(そくせき)をたどる」の誤り。
「故人の即席をたどる」なんて何かに書かれちゃった日には、その人の長かった人生すべてがわずか3分で語り尽くされてしまうみたいできっと故人もうかばれないに違いありません。

「即席」が時間の短さをイメージさせる言葉である一方、「足跡」は業績や歴史など大きな時の流れをイメージさせるものであり、ある意味まったく正反対のベクトルを持つ言葉と言えます。
そんな訳で実際は単純な変換ミスなのに見る人によってはあまり良くない印象を持ってしまう可能性もないとは言えず、余計な誤解を受けぬ為にも十分注意が必要です。

即席をたどる為のgoogle検索。

2004年12月05日

その胸を伝える

「その旨を伝える」のfaint memory。

うろ覚えというよりはただの変換ミスの部類だと思いますが、「胸」は「心」を意味しその心(気持ち)を伝えるのだからこれで正しいんだと思って使っている人ももしかしたらいるかもしれません。

この「旨(むね)」はあくまで「物事の意味・内容」或いは「物事の主旨」のことであり、ここで「心」を意味する「胸」を使おうというのは無理がありすぎです。

そして逆に気持ちを伝えるという場合は「胸を伝える」ではなく「胸のうちを伝える」となるでしょう。

いずれにしてもカッコ悪いので言いたい事がちゃんと伝わるよう、間違えないようにしたいものです。

「胸を伝える」を知る為のgoogle検索。

2004年12月07日

「うわまる」

「予想をうわまる規模」「収入をうわまる出費」などのように「うわまわる」を「うわまる」と書いているのをよく見かけます。
漢字で書くと「上回る」ですからどうやっても「うわまる」とは読めないのですが、実際その数は少なくありません(本日現在約2360件)。

まず「うわまわる」と「うわまる」とでは“見た目”がさほど違わないのでキーを打っていてついスルーしてしまうのが一番の原因なのだと思いますが、語感(と言うより発音)そのものが似ているので耳で「うわまる」と覚えてしまいそのまま使っている人も少なくないのかもしれません。
タイプとしては「気にってます」などと近いと思われます。

実際の会話の中では相手に気づかれなくても、こうやって文字になってしまうと隠しようもありません。
どんな文章もこれ一つでたちまち全体が稚拙な印象になってしまうので、個人日記などはともかく、企業の業績見通しなどの文章で使ったりしないよう気をつけましょう(←実際に検索結果にあったので)。

「うわまる」を知る為のgoogle検索。

参考:「上まる」「上まって

想定外:「うわまある」「うわまあって

2004年12月12日

「申し送れましたが……」

「申し送れましたが、私が当サイトの管理人の○○です」

一目でどこがおかしいのか誰でも気付くと思うのですが、ネット上でこの間違い多すぎです(本日現在約10100件)。

「遅れ」を「送れ」と間違えるのは単純なケアレスミス以外にないだろうとは思うのですが、「申し送り」という言葉(言い回し)もあるので、変換候補のトップに「申し送れ」と表示されてしまいそのまま誤りと気付かず確定してしまったという人が実際一番多いのかもしれません。

あと、「申し送りが遅れましたが」というニュアンスでこれでいいと思って使っている人も1%ぐらいはいるような気がします。

どっちにしても件数が多いので、変換候補はよく確認してから確定しましょうというお話でした。


申し遅れましたがこちらが検索結果です。

2004年12月15日

「在庫一層処分」

季節の変わり目や年末になると至る所で見られる在庫処分セールのコピー。
新聞のチラシや雑誌等ではさすがにこの間違いはそうないですが、ネット上のオンラインショップのサイト等ではけっこう普通に見かけます。

これは正しくは「在庫一掃処分」です。
一層:以前にまして さらに ひときわ
一掃:残らず片付けてしまうこと 「走者一掃のヒット」

「在庫一層処分」とした場合でも、「これまで以上にさらに頑張って売らせていただきます!!」という商人魂というか心意気をアピールすることはできそうですが、そう受け取ってくれる人は決して多くないと思うのでやっぱり使わない方が良さそうです。

「在庫一層処分」を知る為のgoogle検索。

在庫一層」(←オンラインショップがいっぱい)

2004年12月21日

「話を反らす」

「話を逸らす」の誤り。ただ「逸らす」は常用外なので新聞等では漢字を使わず「そらす」とひらがな表記をするのが通例のようです。

反らす:まっすぐな物、平らな物を弓なりに曲げる。「ベニヤ板を―・す」
逸らす:話などを、本筋からはずれるようにする。はぐらかす。
(yahoo!辞書)

一昔前「話の腰を“揉む”」というギャグがありましたが、「話を反らす」という表現をWeb上ではじめて見た時、話の腰に手を回して思いっきり“さば折り”しているイメージが浮かびました(どんなイメージなんだか……)。

「話を反らす」を知る為のgoogle検索。(本日現在約4690件)

参考:「話を逸らす」(本日現在約48900件)

2004年12月26日

「試合に当番」

野球関連の文章中に「今シーズン2試合に当番」とか「後半から10試合に当番した」とかいうふうにして出てきますが、正しくは「試合に登板」です。

「登板」:野球で、投手としてマウンドに立つこと。「エースが―する」←→降板。
(by yahoo!辞書)

「当番」という言葉を目にすると、「今日のピッチング当番は○○投手です」みたいな感じになってまるで「今日の黒板消し当番は○○君」みたいでこれはこれで楽しいかなと思うのですが、何より「登板」という言葉が完全な野球用語だったということがちょっとした驚きでした。

「試合に当番」を知る為のgoogle検索。

参考:「当番予定

2004年12月28日

「注意を換気する」

「注意を換気する」
意味:人間の注意力の持続には限りがあるので、時々気持ちを切り換えて再度集中し直すこと。んなわけない。本当は「注意を喚起する」の間違い。

喚起:呼び起こすこと。呼び覚ますこと。「注意を―する」「世論を―する」
(by yahoo!辞書)。

実質サイト数はまだそんなに多くはないですが、国関連のサイトや某市のサイトがあったりしてちょっとカコワルイです。

「注意を換気する」を知る為のgoogle検索。
注意を換気

2004年12月29日

「ウィットに飛んでる」

ウィットに飛んでるじゃなくて富んでるですから~!残念っ!!発音だけ一緒、斬り!
*すいません。今年のうちに一回使ってみたかっただけなんです。悪気はありません。

ウィットに富んでるジョークだと思ったら皆さんけっこう本気で使ってます。
一応、「富んでる」→「富む」は「豊かである」「多くある」という意味で、「機知に―・む」「変化に―・んだ地形」のようにして使います。

「ウィットに飛んでる」を知る為のgoogle検索。
ウィットに飛んでいる
映画評、書評系の文章がやたら多いのはなぜ?

いずれにしても「ウェットに富んでいる」やら「ウェットに飛んでいる」とかに比べたらまだましですけど……。

2005年01月02日

「案の状」

「案の定」の誤り。

案の状」の他に「案の条」「案の常」「案の情」など“じょう”と読めさえすればなんでもありみたいに色々な組み合わせが出てきます。

元々どうして「案の“定”」なのか、その語源や由来がよく分からない(イメージし難い)分、誤変換の種類も多くなるのかもしれません。
同じ理由で実際に間違ったまま覚えてしまっている人も少なくないような気がします。


いずれにしても、いくらなんでも「案の嬢」はないんじゃないかと……おもうよ。

2005年01月04日

「仕事収め」と「仕事初め」

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それぞれ「仕事納め」と「仕事始め」の誤り。

「~を終わりにする」という場合には「収める」ではなく「納める」を用います。
また、手元にあった数冊の辞書でそれぞれの用例を見てみたのですが、何かを自分の側に取り込む場合には《収》、そして相手に差し出す場合には《納》という使い分けがされており、そういう意味でも仕事の成果を会社や依頼主等に納めるのですから「仕事納め」になるのだと思います。

「仕事始め」については“仕事を始める”のですからそのままなんですけど、例えば「かきぞめ」を「書初め」と書くのと同じ感覚で覚えてしまっていたり、その年“初めて”仕事をするのだから「仕事初め」なんだと考えている人も多いと思われます。

「仕事収め」と「仕事初め」を知る為のgoogle検索。
両方一度に使っているページのみ検索。

2005年01月08日

「口実筆記」

意味:言い逃れや言いがかりの材料を記録すること。また、その記録。
こういう言葉があっても楽しい「口述筆記」のfaint memory。

他の人が述べることをその場で書き記すことを「口述筆記」と言いますが、これを聞き違えたまま覚えてしまうと「口実筆記」になっちゃうようです。

どんなことを口実にしようとも、カッコ悪いことにかわりありませんので少しでも早く気づいてほしいと思うのでした。

「口実筆記」を知る為のgoogle検索。

2005年01月11日

「至上最高」

何年か前のウーロン茶のCMで「私シジョウ最高彼氏」というコピーがありましたが、ここでのシジョウは自分の歴史の中で最高の彼氏という意味で、漢字は「史上」が当てはまります。

でも、同様の使い方で「至上」という漢字が使われているケースが数多く見られます。
[例]
・昨年は観測至上最高の暖冬となった
・至上最高額の移籍金が話題に
・至上最高得点をマーク
・至上最も過酷なレース
・記録至上最も早い開花
・犯罪至上最も凶悪な事件 etc……

「至上」は最上・最高という意味なので、何かが最高であるという事実を伝えようとする文章でなんとなく使ってしまいそうになりますが、上記のようにして使うと「歴史上」という意味そのものが文章中からなくなってしまいます。

表現方法として例えば「今世紀至上最高の芸術作品」というようにして敢えて重複表現をする場合も有り得ますが、この場合は初めから歴史上という意味での使用ではありませんので例外になります。

「至上最高」を知る為のgoogle検索。

~至上最も

2005年01月17日

「自由本望」

「自由奔放」を「自由本邦」と間違えることはそれなり有りそうな気がしていましたが、「自由本望」と書いてあるのを見つけたときはちょっと驚きました。

まずどう読むのでしょうか。書いた本人はこれで「じゆうほんぽう」と読んでいるのか、それとも熟語として「じゆうほんもう」という言葉があると思って(思い込んで)いるのか。気になります。

[使用例]
・その自由本望な考え方に憧れを持っている
・自由本望でアメリカ人らしい生き方
・良く言えば自由本望で、気ままな性格

「自由本望」を知る為のgoogle検索。


何はともあれ自由奔放に生きられるなら私は本望です。

2005年01月19日

「共同不審」

「挙動不審」のfaint memory。

こどもの頃「挙動不審」という言葉を目で見るよりも先に耳で聞き、そのとき「きょうどうふしん」と聞こえたので以後ずっとそのまま覚えてしまった勘違い。だと思うんですけどどうでしょう。

満身相違」などと同じように、熟語そのものの意味と漢字の意味とが合っていないにもかかわらず、違和感を持たずにそのまま書いてしまえるのが不思議です。

[使用例]
・CD-ROMドライブ が共同不審な動きをするし
・ 行動は共同不審で、なにをやらかすか分からない
・共同不審してるとお巡りさんに職務質問されるじょetc……

「共同不審」を知る為のgoogle検索。

蛇足ながら一応「共同不審」の意味も考えてみました。
意味:集団内で互いに相手のことが疑わしく思われ疑心暗鬼になっている様子

2005年02月07日

「事故解決しました。」

質問掲示板で多く見られる定番の変換ミス。
例.
パソコンソフトの動作が急におかしくなったりして慌てて質問の書き込みをし、数件の返答をもらったあとで、「すみません、事故解決しました。~ヽ(´ー`)ノパソコンを再起動したらあっさり認識してくれました・・・<(_ _)>汗。」とか書いて本人そそくさとフェードアウト。

よくある光景ですね。

「事故解決しました」のgoogle検索。
答えた皆さんどっちらけ。


とりあえず自己解決できて何よりです。

2005年02月12日

「旧態然とした」

正しくは「旧態依然とした」で、もとのままで少しも変化や進歩がないという意味(by yahoo!辞書)です。
[用例]
・旧態依然とした商習慣
・旧態依然としたこの業界の体質

耳で聞いたとき、「きゅうたい」の“い”と「いぜん」の“い”が一文字に聞こえてそのまま覚えてしまったと考えると分かりやすいですが、「○○然とした」で「いかにも○○のようである」という意味になるので、そういう意識で使っている人も実際少なくないように思えます(例.「学生然としている」「紳士然とした人」など)。

いずれにしても「旧態全とした」「旧態前とした」「旧態善とした」とかになると意味不明だし、「球体善とした」までくるともう本当に何がなんだか分かりません。なんのこっちゃ。

「なること必須」

この曲は何度も聞きたくなること必須です
夜中、眠れなくなること必須です
これでますますテスト勉強しなくなること必須
朝帰りになること必須
筋肉痛になること必須ですなあ

これ全部「必須」じゃなくて「必至」ですから~~~!!!

【必至】必ずそうなること
【必須】なくてはならないこと。必要なこと。

「なること必須」を知る為のgoogle検索。
(本日現在約3910件)

関連エントリー:「~すること必死

まだ波田陽区が抜けきらんとです。残念…

2005年02月16日

「一方が入った」

「一報が入った」の誤変換。
ニュースを取り急ぎ伝えようとあせって書いたせいのミスか。
[例]
彼が家出したという一方が入った
逮捕、と一方が入った
出動要請の一方が入った
番組の途中で事件の一方が入ったそうだ etc …

一報が入った」(本日現在約546件)
一方が入った」(本日現在約69件)

「で、もう一方の知らせ(報せ)はいつ入るのよ」とかいう、感じの悪いことは決して言ってはいけません。

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