「形見が狭い」
検索してみてあんまり多くてびっくりしました(本日現在約2070件)。
狭いのは「形見」じゃなくて「肩身」です。
誤用例:最近は喫煙者もとても形見が狭いですよね?
形見:思い出の品
肩身:面目
(どちらも by IME)
肩身が狭い:世間に対して恥ずかしく、ひけめを感じること
(by 明鏡国語辞典)
「『肩身が狭い』という慣用句を使って文章を作りなさい」という出題に対して「頭より肩身が狭い」と答えた某アイドルに比べたらまだ余裕で大丈夫ですけど(ということにしておこう)。
検索してみてあんまり多くてびっくりしました(本日現在約2070件)。
狭いのは「形見」じゃなくて「肩身」です。
誤用例:最近は喫煙者もとても形見が狭いですよね?
形見:思い出の品
肩身:面目
(どちらも by IME)
肩身が狭い:世間に対して恥ずかしく、ひけめを感じること
(by 明鏡国語辞典)
「『肩身が狭い』という慣用句を使って文章を作りなさい」という出題に対して「頭より肩身が狭い」と答えた某アイドルに比べたらまだ余裕で大丈夫ですけど(ということにしておこう)。
・それは組織の怠慢であって、自分の非ではないのだから。
・タレが少し薄く感じたが、そいつは前夜の酒のせいで、お店の非ではない。
・ここでキャンセルしてもこちらの非ではないですよね。
・誰も彼を表立っては責めなかった。彼だけの非ではないから。
・ラグビーというスポーツのスタミナ消費量はサッカーや野球の非ではない。
・噴出口に不用意に近づけば、先ほどの非ではない大火傷を負う。
・犠牲者の数はイラク戦争の非ではないだろう。
・中毒性はニコチンやアルコールの非ではないです。
上記すべて「~の非ではない」の検索結果からですが、上4つは「非」の間違いではない使い方で、下4つは「非」のかわりに「比」をあててはじめて意味が通る文章になります。
なんだか国語の試験問題みたいですが、読みが同じで異なる漢字があてはまる言葉は間違っていても気づきにくいです。
オトナになってから職場などでこういう間違いを実際に人前で指摘される恥ずかしさは、ネットでたまたま気づいて覚える恥ずかしさの比ではありませんから、しっかり覚えましょう。とか言ってみる。

息を詰まらせて咳き込む状態「むせる」の反対は?
ほとんどの人は特に考えることもなく「むせない」と答えると思いますが、最近ある日記サイトで「むせらない」という表現を見つけて軽く驚いたので、他にも使われているかどうか検索してみました。
[検出例]
・水で練って食べてごらん。粉でむせらないから。
・(*^モグモグ♪むせらないように・・お茶でもどうぞ!!
・ちょっと咳が出るので、運動中にむせらないように咳止めも飲んだし。
・気管が開かなければむせらないで結構飲む。
・むせらないで吸うのに結構な労力を要した。
他、本日現在実質約9件。
例えば「はまる」の反対が「はまらない」となり「とまる」の反対が「とまらない」となるように、反対の意味になるとき語尾が「らない」に変化する言葉が多くある為、それらと同じような感じで深く考えずに「むせらない」としてしまったのではないかと思うのですが、どうでしょう。
はっきりした根拠があるわけではないですが、このタイプの間違いは、これから少しずつメジャーな表現になるような気がします。
こんな間違い、ほかに見たことありますか?
「むせらない」
ひらがな表記でよいものをわざわざ変換候補を表示させた上で確定させているのは、いわゆる変換ミスではなく意識してこの漢字を選んでいると思えなくもないのですがどうでしょう。
*元々は「歴とした」からの音変化らしいです(yahoo!辞書)。
[検出例]
・列記とした「医薬品」です
・ 「荒らし」は列記とした犯罪です
・列記とした源氏の血をひく武将です
etc…
れっきと:疑う余地のないほど確かなさま。明白なさま。「―した証拠」(by goo辞書)
「列記とした」を知る為のgoogle検索。(本日現在約4260件)
「これは列記とした通信販売です」とか言われても今いち信用できない…。
「かっがりkaggari」
単なる打ち損じなのか、それともこういう言葉だと思って使っているのか聞くのが怖い「がっかりgakkari」の誤表記。
[検出例]
ちょっとかっがり
ひそか~にかっがり
自分にかっがり
あらためてかっがり
ああ、なんかかっがり
ホント、かっがり…
「いつまのにか」や「やらわかい」があるのだから、あっておかしくないだろうとは思うのですが、それでもちょっとおろどきました。
「かっがり」を知る為のgoogle検索(本日現在579件)。
あー、あれ欲しいな~。あれいいな~。
買いたいな~。買えないな~。
とか言いながら欲しい物の前に立ちつくしている状態を「指をくわえて見ている」なんて言ったりしますが、当然ここでの「くわえて」はプラスすることを意味する「加えて」ではなく、あくまで自分の指を唇に挟んで物欲しそうに見ている状態を指すので「咥えて」もしくは「銜えて」という漢字があてはまります。
ただ実際は両方とも常用外なのでひらがな表記が一般的です。
久しぶりに自分でこの表現を使う機会があり、何気なく検索をかけてみたら“加えている人”がたくさんいたので採りあげてみました。
ネット上で「指を加えて見ている人」の数。
最初指1本だけくわえて見てたけどあとで2本くわえたから「加えた」だよとか言わない。
「最たるもの」のfaint memory。
ポピュラーな誤字だとは思いましたが、その数の多さに比して意外に指摘しているサイトが少なかったので採りあげてみました。
[誤記例]
その際たるものはやはり狂牛病でしょう
受験問題などはその際たるものでしょうetc…
最:程度の最もはなはだしいさま。現代では主に「最たる」の形で用いられる。
「俗物の―たるものだ」
際:他との境界となるところ。物のふち。へり。はし。
(by goo辞書)
「カメラはその一部終始を撮っていた」などのようにして使われているのを時々見かけますが、「一部始終」の誤りです。
「終始」で「始めから終わりまで、ずっと」という意味だし、「終始一貫」なんていう言葉もあるので混同しやすいのかもしれません。
あくまで「一部始終」で四文字熟語であり、意味は通じるだろうからと言って、オレの中では「一部終始」なんだよ!と強弁して使い続けても笑われるだけなのでやめておいた方が無難です。
はいそこ、「一分始終」よりましとか言わない。
人悶着:他人との揉め事。「人悶着を起こす」
だと思って使っている人がどれだけいるのか分からない「一悶着(ひと悶着)」のfaint memory。
[検出例]
その後人悶着あるんだけど
人悶着ありたくないですよね
なんだかもう人悶着ぐらいある予感
「人悶着」を知る為のgoogle検索(本日現在約3,110件)。
なんとなく読み流してしまいそうですが「好不調の波」の誤りです。
[例]
必ず高不調の波はやってくるものだ
人間には高不調の波が誰にでもあります
「好調」と「不調」とが交互に来るから「好不調の波」。
気分や調子が高まるという意味では「高調」になりますが、それだと反対語は「低調」なので「高低調の波」になってしまいます。
「高不調の波」を知る為のgoogle検索。(本日現在約239件)
参考:「好不調の波」本日現在約9,250件。
「誹謗中傷」のfaint memory。
[例]
・家族に誹謗愁傷の電話やFAXを入れた
・ネットでの誹謗愁傷について
・私には誹謗愁傷にしか聞こえません etc…
「誹謗愁傷」を知る為のgoogle検索。(本日現在約 1,740 件)
無理矢理この“四文字熟語”に意味を与えるとしたら「悪口を言われて嘆き悲しむこと」になるでしょうか。
ならねえよ。
活気的:生き生きとして活動的である様子。活気がある。
検索結果のほとんどは「画期的」の単なる変換ミスですが、中には上記のような意味で意識的にこの文字を当てているとみられるものもあり驚かされます。
[検索例]
・夜、昼とわず活気的な様子が分かる。
・ヴァイタリティのある街、活力の街、活気的で行政が積極的
・心身ともにゆっくり休め、翌日の 活気的な一日の計画を立ててください。
・サルサの活気的な熱いビート
・ステージに現れたので、会場が活気的になった。
・社内の 雰囲気も非常に活気的です。 etc……
調べているうちに、ある県の高校の新一年生を対象にこの語句の書き取りテストを行った結果についての分析が掲載されているページ(PDFファイル)がありましたので、以下その一部を引用します。
■次の傍線部のカタカナを漢字に直せ。
問題:彼はカッキテキな発見をした
解答:画期的「カッキテキ(画期的)」の書き取りを答える問題である。
「画」は小学校2年生で、「期」は小学校3年生で、「的」は小学校4年生で学ぶ漢字である。正答率は27.7%と低い。「画期的」という言葉を耳にしたことはあっても、その漢字は全く知らない生徒が相当数いたと思われ、それは無答の生徒が16.3%で、誤答の種類が32種類もあった点にも表れている。
「活気的」と答えた生徒が正答者と同数いたが、「カッキ」という読みに思いつくまま「活気」を当てて多くは解答したのであろう。
また「活」という漢字を用いた誤答が多数みられるのは、例文を活発に動いて発見したという意味に解釈し、「活」を用いると判断した生徒がいたことによるようだ。
http://www.apec.aichi-c.ed.jp/
研究報告≫国語≫16年度(一部編集しています)
同じテストを大学の新一年生に行った場合、正答率はどれぐらいになるのでしょうか。
さっと身を交わす
するりと身を交わす
敵の攻撃から身を交わす
上記「交わす」は通常すべてひらがなで「かわす」と表記し、漢字で書く場合には(滅多に見ることないですが)「躱す」という字が当てはまります。
「交わす」は互いにやりとりをするという意味で、「言葉をかわす」「挨拶をかわす」「約束をかわす」「杯をかわす」などのように使います。
ちなみに「情を交わす」は「肉体関係をもつ」という意味。
そんな訳で、「私はとっさに自分の身を交わしました」なんていう文章を見ると、いったいこの人はどうしたいんだかよく分からなくなってしまいます。
参考.
「かわす(躱す)」:1.ぶつからないように身を翻して避ける。「身を―・して自動車をよける」 2.巧みに避けて逃れる。「鋭い追及を―・す」(by yahoo 辞書)
「身を交わす」(本日現在 約 118 件)
「身を躱す」 (本日現在 約 276 件)
「身をかわす」(本日現在 約 4,840 件)
「想像に難くない」のfaint memory。
いかにも最近のバラエティ番組の“日本語クイズ”に出そうな間違いですが、指摘しているサイトが少なかったので採りあげてみました。
「難い」で難しい。
「~に難くない」で簡単に推しはかることができる意を表します。
(by 明鏡国語辞典)
[検索例]
・ご両親の心痛は想像に固くない
・おそらくご想像に固くないでしょう
・皆さんの想像に固くないのではないだろうか
・だいたいご想像に固くないんじゃないかと
・そりゃそうだろうと想像に固くない
etc……
「想像に固くない」のgoogle検索。(本日現在 約 257 件)
今はまだ少ないけれど増殖の予感。
「グーの音」ってどんな音?と考えることはできても「グーの根」がどんな根っこなのかを想像するのはとても難しい。
そういう訳でネット上にはすでにたくさんの「グーの根」が地中深く張られているようなのですが、そもそも「グー(ぐう)」がなんの意味か分からなければそれに続く「ネ」の字が「根」になっちゃうのは無理からぬことだと思うのです。
「ぐう」:息や喉が詰まったときに出る音。また、苦しい状況においこまれたときに出す声。
――の音(ね)も出ない
徹底的にやりこめられて、一言も弁解・反論ができない。
「証拠をつきつけられて―ない」
(by goo辞書)
グーの根も出ないgoogle検索。(本日現在 約 149 件)
きっと誰でも一度は目にしたことがある「音を上げる」のfaint memory。
実際はその多くが単純な変換ミスだと思われますが、本日現在約 896 件と数も多くgoogleにおいても【もしかして:音を上げる】の表示が出る要注意フレーズです。
おそらく少数である「『根』を上げる」だと本当に思っている人の理屈(理由)を考えてみたのですが、根が上がってしまうと植物は栄養や水分の補給ができなくなることから「活力の源を失う」という意味でとらえて「生命力が減退する」⇒「弱音を吐く」というニュアンスで理解しているのではないかと思うのですがどうでしょう。
「ぐうの音も出ない」と合わさって「ぐうの音を上げる」まで出現しています。
「根を上げる」「グーの根も出ない」に続く『根』のつくシリーズ。
前の二つは「音」を「根」と勘違いしていたものですが、今回は「根」は正しくて他の部分がおかしなことになっています。
言うまでもなく「下の根」は「舌の根」で、舌の付け根のこと。
「舌の根も乾かぬうちに(もしくは『舌の根の乾かぬうちに』)」で「言い終えてすぐに」という意味になり、前言に反したことを言ったりしたりした人を非難する場合に用います。
そういう意味を知ってか知らずかWeb上にはたくさんの「下の根」が生えているようです。
「下の根も乾かぬうちに」を知る為のgoogle検索。
誰かの言動を非難するつもりだったのに逆に笑われてしまうことにもなりかねないので、気を落ち着けて必ず一度は読み返しましょう。
あとこれは「舌の根~」「下の根~」どちらにも言えるのですが、本来の意味とはビミョーに異なり「状況がすぐに変わる」「素早く行動を起こす」「相反する行動をとる」などのニュアンスで使われているケースもあるようでした。
[例]
・~と言った下の根も乾かぬうちに直りました
・会社を辞めた舌の根も乾かぬうちにバイト開始
・キリストの生誕を祝った舌の根も乾かぬうちに元旦は神社に初詣
・昨日のカキフライの舌の根も乾かぬうちに、また揚げ物にしてしまいました
etc…
なんだかよく分からないのもあるなぁ……
目に鱗が入ったようです。痛そうです。
「目から鱗が落ちる」を縮めて「目から鱗です!!」という言い方は普通にされているので、これをうろ覚えで使うとこんな風になっちゃうのかもしれません。
[例]
新しい知識に、これは目に鱗でしたね
なんだか目に鱗で面白かったです
正直ちょっと目に鱗です
「目に鱗です」
「目に鱗」だけで検索すると、本当に目に鱗が入っちゃった話とか、ジョークとしてわざと使っているもの、誤りを指摘しているものなどたくさん出てきます。
それらの中にこの言葉の語源について言及しているサイトがあったのですが、どうやら新約聖書の一節からきている言葉のようです。
興味を持たれた方はコチラの検索結果をご覧下さい。
日頃は当ブログをご愛好いただき、誠にありがとうございます。
尚、「ご愛好いただき」は「ご愛顧(を)いただき」のfaint memoryですのでお気をつけ下さい。
そういう訳で、検索結果は企業サイトやオンラインショップがてんこ盛り。
[例]
・取引先の皆様方には 平素から格別のご愛好 いただき、厚くお礼申し 上げます。
・長い間ご愛好いただき誠にありがとうございました。
・多くのお客様にご愛好いただきありがとうございます。
etc……
「ご愛顧を」と「ご愛好」とではアクセントの違いはあれど読みはほぼ一緒ですから、耳から聞いてそのまま間違って覚えた人も多いのだと思います。
タイプミスも当然あるでしょうけど、「ごあいこ『を』」を「ごあいこ『う』」と打ち間違えるのは、言葉そのものを間違って覚えていたと考える方が自然ではないでしょうか。
【愛顧】は「ひいきにすること。目をかけること。」で、【愛好】は「(おもに趣味として)物事を愛すること」なので、重なる部分もあり検索結果の文章の中にも正否の判断がつけがたいものもいくつかありましたが、やはり使う場面は異なります。
「ご愛好いただき」を知る為のgoogle検索。
(本日現在 約 356 件)
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